国道20号の諏訪バイパスと上川の間にある住宅街の中に建つ櫓。屋根は浅めの四角形で、頂部には装飾の付いた避雷針を頂き、半鐘は屋根中心直下に吊るされている。軒先にはスピーカーやホース昇降用の滑車が取り付けられている。見張台は四角形で、手摺部と外縁部が等辺山形鋼製、垂直材は中央に平鋼製のものが一本通されており、その間を丸鋼をリング状のバックルで締結された斜材が補強している。手摺の梯子の出入口部分は、外側へ円弧状に張り出している。
脚は四本で主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。主材と水平材の間には斜めに補鋼が入れられている。各部の接合は、主材と水平材はリベット、主材と斜材はボルト締結による。
梯子は一段で桁外設置。一番下の節には消防信号表と扇形の製造銘板が取り付けられており、製造銘板には「信州諏訪岡谷驛 原鐵工所製作」(原文は右書き)と記されている。
(2017年1月訪問)
屋根 | □型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |