国道49号線を磐越自動車道がオーバークロスする地点にある安田民俗資料館の敷地内に建つ木造の火の見梯子。
木柱二本に水平に角材を渡した典型的な梯子型で、頂部には切り妻屋根と、なぜか鎧戸のようなものが設けられている。
斜材がないため、基部はもう一本太目の木材で補強されている。
安田民俗資料館は、旧蒲原鉄道の村松駅舎やモハ51形電車をはじめとする地元の遺物を収蔵する資料館に寄贈されたもので、この火の見梯子も元々ここに建造されたものではなく岩船郡朝日村(現村上市)の旧三面集落に建てられていたもので、「旧三面部落木製火の見櫓 寄贈者 岩船郡朝日村 この火の見櫓は岩船郡朝日村大字三面奥三面地区の公民館前の広場に立っていたものである。昭和60年、三面ダム工事のため部落移転となった際の最後の建物として残り、昭和61年6月6日民俗資料保存のため当資料館に復元された。古い半鐘櫓としても、又三面邑の歴史上にも貴重な遺産である。」と記された説明看板が建てられている。
※既に撤去済みです。
(2015年4月訪問)
屋根 | 切妻型 |
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半鐘 | なし |
見張台 | なし |
脚 | 梯子型 |