県道73号沿い、矢部集落の南側に位置する公民館の敷地内に立つ櫓。四角屋根の頂部には、先端が円形の板になっている避雷針と風向計、唐草状で蕨手を兼ねたような、カールを描く屋根飾りが設けられている。
見張台は手摺り部分の下に半円状の装飾が三つ並んでいる。一隅には旗ポールを流用したとおもわれるホース干し用の滑車が設けられている。他の櫓でも見られる竿状の滑車釣り竿も設けられているが、そこは滑車がない。台の下には四方へ向けてスピーカーが配置されている。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したタイプで、下から二節目だけ中間に補剛が入り、斜材が二組設けられている。
梯子は一段で桁内設置。基部の斜材は表通りを向いた面のみ出入りの便を考慮してアーチ状になっており、その他の面は直線にへの字状に組まれている。
(2014年11月訪問)
屋根 | □型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |