天竜浜名湖鉄道 天竜二俣駅の北西約3.6kmほど、浜松市立下阿多古小学校の敷地に隣接して建つ櫓。屋根は四角形で野地板がなく、骨組みが露出している。
見張台は四角形で、高欄は手摺と下部外縁が等辺山形鋼製、垂直材が丸鋼製。四面とも旧天竜市の「て」の字をかたどった市章があしらわれている。また、消防信号表らしき者が掲示されているのが確認できる。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材は平鋼製。各部の接合はプレートにより、いずれもリベットで締結されている。斜材の交点もプレート・リベットによる結合。基部一節のみ斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したタイプとなっている。
梯子は二段で、上下段ともに桁内設置。中間には張り出しのない踊り場が設けられている。
基部は梯子の出入り部分はアーチ状の方杖が設けられている。出入り部分上部には「昭和三十六年六月十二日竣功 天竜市消防団第三分団 報徳社 区民一同 製作者 内藤鉄工所」と記された銘板が掲げられている。また、傍らには消防信号表も掲示されている。
(2022年2月訪問)
屋根 | □型 |
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半鐘 | なし |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |