SLで有名な大井川鐵道本線の終点千頭駅北方の高台に広がる古くからの町並の中に建つ櫓。四角い屋根は静岡県内で特徴的な、異国情緒を感じさせる四角形のむくり屋根。頂部には、先端が四ツ叉に別れた避雷針と唐草状の屋根飾りが設けられている。
見張台は円形で、手摺、欄干、床面全てが丸鋼で構成されており、各部は溶接されている。なお、欄干はそれ以外の部位よりやや細めの丸鋼が使用されている。
脚は四本で主材、水平材、斜材のいずれも等辺山形鋼製で、各節と斜材の交点はプレートにボルトで締結されている。梯子は二段で桁内設置。桁内が狭いことからか足場は特に設けられていない。踊り場部の内部に半鐘が吊るされており、かなり窮屈な印象。
基部は∧型の斜材で支えられており、木曽はコンクリートが二段になっている。消防信号表の掲示あり。
(2016年4月訪問)
屋根 | □型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | ○型 |
脚 | □型 |