千頭地区から南へ進み大井川左岸に広がる青部地区の県道77号沿いにある集会所の敷地内に建つ櫓。屋根は四角形で、避雷針と唐草状の屋根飾り、蕨手が設けられいる。残念ながら屋根板の一部が欠落していた。屋根裏には半鐘が吊るされている。
見張台は四角形で手摺、欄干、外枠などは等辺山形鋼、水平材は平鋼製。床面は全体が鉄板で覆われている。手摺の一角にサイレンが設置されている他、別の角には蛍光灯、また別の面にはホース干しフックが設けられている。
脚は四本で主材、水平材は等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したタイプ。各節の接合は、主材と水平材はプレートへのリベット締結、斜材はプレートに穴を明け、丸鋼を曲げ加工して引っ掛けた状態になっている。
梯子は一段で桁外設置。全体を円弧状の転落防止柵が覆っている。基礎は櫓の脚固定部分のみコンクリートが一段張り出している。
(2015年6月訪問)
屋根 | □型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |