新谷地区の県道140号沿いにある消防団詰所に隣接して立つ櫓。黄色い塗装がひと際目を引く。屋根は四角錐型で、見張台に対して45度の角度付けられて設置されているため、見張台の高欄と平行した向きにはなっていない。屋根上には避雷針や風向計などの装飾的な要素は一切見られず、半鐘は屋根裏中心部に吊るされている。
見張台は四角形で、高欄は手摺、外縁部、垂直材が等辺山形鋼製、水平材が丸鋼製で、水平材は非常に密に設けられている。床版は水平材と同様に丸鋼を密に配置している。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼製。遠目にはリング式のバックル締結に見えるが、丸鋼の交点部分に円形の板を当てた形状となっている。各部の接合は全て溶接による。
基部は地表から角型鋼管で嵩上げされており、櫓本体は詰所二階に直結しており、それより下層は角型鋼管製の脚を取り巻くように階段が設置されている。下層部の水平材はH鋼製。
梯子は一段で桁内設置。中間部分には張り出しのない足場のみの踊り場があり、ホース干し用の竿が外周に向けて張り出して設置されている。
(2020年2月訪問)
屋根 | □型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |