JR東海 御殿場線足柄駅の北西300mほど、鮎沢川の沖積段丘の段丘崖のすぐ上に建つ半鐘台。立地上半鐘の音は非常によく通るものと思われる。
背が低く半鐘台に分類されるものであるが、非常に造作が込み入っており、火の見櫓と同様の屋根を頂き、半鐘は屋根裏中心部に吊るされている。屋根の鼻隠しにあたる部分には「火乃用心」という切り抜き文字が四辺全てにあしらわれている。
脚は四本で等辺山形鋼製。基部は、コンクリート基礎に埋設された鉄骨がかなり大きく突き出し、プレートで本体部分と接合されている。ベース部分はX字状の斜材が設けられているが、半鐘の位置がやや高いことからか、一辺のみ斜材の代わりに等辺山形鋼製の足場が梯子状に渡されており、少しだけ高い位置まで上がることができる。
(2020年8月訪問)
屋根 | □型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | なし |
脚 | □型 |