大井川鐡道 五和駅の北側、島田市立五和小学校東側の市道沿いにある消防団詰所の傍らに建つ櫓。屋根は反りのついた四角形で、頂部は小さな屋根が重なるような二重構造になっており、先端が錐状になった、S字状の飾りが取り付けられた避雷針が設けられている。鼻隠しの部分には波状の装飾が施されている。半鐘は無く、屋根下にはサイレンんとスピーカーが設けられている。
見張台は四角形で、高欄は手摺、外縁、水平材が等辺山形鋼製、垂直材は平鋼製で、格子状になっている。床版は平鋼を簀の子状に並べたのーもの。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形製、斜材はX字状に組まれた片側が等辺山形鋼、もう一方が平鋼製。各部の接合はプレートにより、主材、水平材、斜材いずれもリベットにより結合されている。斜材の交点部分は丸頭ボルトで締結されている。
梯子は二段で上下段ともに桁内設置。上段と下段で方向が90度回転している。踊り場は桁内1/3程度のスペースに足場のみ設けられた簡易なもの。
基部は通りに面した梯子出入口部分は斜材がアーチ状に造作されており、それ以外の面は丸鋼製の斜材をリング状のバックルで締結している。基礎はコンクリートに埋設されたベースプレートに櫓本体をリベットで固定している。
正面入口の上部に「愛郷火の用心」の標語が記された琺瑯製の消防信号表が掲示されている。
(2019年12月訪問)
屋根 | □型 |
---|---|
半鐘 | なし |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |