東北自動車道那須インターチェンジから県道17号を北上した路傍にある松子公民館の敷地内に建つ櫓。屋根は八角形で、頂部に鏃状の避雷針と風向計、屋根飾りを頂き、隅には蕨手が設けられている。
見張台も屋根と同様の八角形で、欄干は手摺部を含む外枠が等辺山形鋼、水平材が平鋼、主材が丸鋼製で、唐草状の装飾が施されている。
脚は四本で主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したタイプ。梯子は三段で、上二段が桁内、下一段が桁外設置。
踊り場は上部が僅かに張り出しのある形状で、欄干部分は唐草状の装飾。下段の踊り場は張り出しがなく、梯子の出入り部分にのみ欄干が設けられ、見張台や上部の踊り場同様唐草状の装飾がなされている。
下段踊り場の梯子出入口上部には、扁額のように「第五分團 林鉄工所 栃木縣大田原町」の分団・製造銘板が掲げられている。
基部の斜材は天端が緩やかなアーチを描いており、主材との間にはジグザクに補強の斜材が渡されている。
(2015年10月訪問)
屋根 | 8角型 |
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半鐘 | なし |
見張台 | 8角型 |
脚 | □型 |