火の見櫓図鑑

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上山市消防団ポンプ庫矢来

火の見櫓

 JR奥羽本線・山形新幹線かみのやま温泉駅前から市街へ向かう県道104号沿い、前川大橋の袂に建つ櫓。屋根は四角形で、反りはなく照りのみみがつけられている。頂部には先端が四俣になった避雷針があり、根元近くにはS字状の装飾が施されている。
 見張台は四角形で、高い欄は外縁と手摺部分が等辺山形鋼製、垂直材が丸鋼製で、消防信号表が掲示されている。半鐘は脚に取り付けられた丸鋼製の竿に吊るされている。また、後付けで脚に角型鋼管の竿が取り付けられており、そこにホース干し金具と昇降用の滑車が装備されている。さらに床面にはサイレンが置かれている。
脚は四本で、上から見ると台形、側面から見るとΛ型に支えあうような形状をしており、主材が鋼管製、水平材が細めの鋼管、斜材が丸鋼製で、全て溶接で接合されている。斜材はX字型に組まれており、張力調整機構は装備されていない。
梯子は、主材をと兼用しており、梯子になっている主材の面のみ桁間が狭くなっており、丸鋼製の足場が設けられている。

(2017年5月訪問)

屋根 □型
半鐘 あり
見張台 □型
□型

全景 見張台 屋根 見張台高欄 脚部 基部 消防信号表

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