火の見櫓図鑑

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富士吉田市消防団第十三分団

火の見櫓

屋根 8角型
半鐘 あり
見張台 〇型
□型

 富士急行 月江寺駅より直線距離で1.2kmほど東方、国道139号の旧道とバイパスを結ぶ県道704号のバイパス寄り、国道バイパスからは東町東交差点を西へ120mほど進んだところにある分団詰所の二階に建つ櫓。屋根は大きく反りのついた八角形で、頂部には鉄板を切り抜いて造作したと思われる風見鶏と、矢尻部分に分団名を切り抜き文字で現した風向計を有するなど個性的な造作となっている。半鐘は屋根裏中心ではなく軒先に吊るされており、その他には三方向へ向けてスピーカーが設置されている。
 見張台は円形で、高欄は手摺が鋼管製、水平材が平鋼製、垂直材が丸鋼製、下部外縁が等辺山形鋼製。水平材の間には丸鋼を円形に造作した装飾が、水平材と下部外縁の間には、垂直材を中心にS字状に細工された丸鋼製の装飾が、それぞれ施されている。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。見張台直下の一節だけば、斜材は平鋼をΛ型に配し、、その中間に垂直材を追加して強度を確保している模様。
梯子は二段で上下段ともに桁内設置。踊り場に張り出しはなく、高欄は手摺部が等辺山形鋼製、垂直材が丸鋼製のシンプルなもの。踊り場のすぐ下が詰所建屋の二階裏手部分となっており、櫓本体もここから建てられているが、基礎部分の状態については外観目視できる範囲では構造が確認できない。

(2020年1月訪問)

全景 見張台 屋根 風見鶏と風向計 見張台高欄 踊り場 基部

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