富士吉田市消防団第十九分団
屋根 | □型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | 〇型 |
脚 | □型 |
国道137号沿い、中央自動車道富士吉田線との交差部と新倉河口湖トンネルの間にある信号交差点の角にある消防団詰所の屋上部に建つ櫓。屋根は浅めの四角形で、頂部が立方体に造作されており、その上に避雷針と風向計が設けられている他、隅棟には蕨手が備えられている。半鐘は屋根裏中心部に吊るされている。
見張台は円形で、手摺と下部外縁が等辺山形鋼製、水平材が平鋼製、垂直材が丸鋼製。手摺と上部の水平材の間には丸鋼を円形に組んだ装飾が、上下の水平材の間には、丸鋼をS字状に加工した装飾が垂直材を挟んで線対称に配されている。床版は平鋼を簀の子状に並べたもの。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材が丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。見張台直下の節だけは、見張台にかかる荷重を分散するためか、平鋼をX字状に組んだ斜材が二組設けられている。主材は消防団詰所を跨ぐように建てられているため、裾の広がりが非常に大きく取られている。
梯子は二段で、上段と中段が桁内設置、下段が桁外設置。中間の踊り場は、上部は上部のみ高欄が張り出しており、床板は桁内全面に設置されている。下部の踊り場は消防団詰所建屋屋上の直下で、主材とは独立しており、建屋屋上全体の高欄を兼ねている。また、最下段の梯子は詰所建屋側面に階段状に設けられており、屋上との往来用を兼ねている。
(2020年1月訪問)