黒石市街東部、県道268号を東北自動車道側道の一本手前の市道で北上して700mほど進んだ牡丹平地区出石田の集会所敷地内に建つ櫓。屋根は深めの六角形で、頂部には、先端が纏の頭のように菱型を直角に組み合わせた装飾と、丸鋼をS字型に加工した装飾が施された避雷針が設けられている。
見張台は六角形で、高欄は手摺と下縁が等辺山形鋼、垂直材が丸鋼、水平材が平鋼製。見張台に半鐘はなく、代わりにスピーカーが二方向に向けて設置されているほか、消防用の赤色灯が備わっている。
脚は三本で、主材と水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したタイプ。各節の接合はプレートを用いており、主材と水平材は六角ボルトで締結され、斜材はプレートを穿孔し、丸鋼をそとから内側へ折り込んだ形式になっている。
梯子は二段で上下段ともに桁内設置。中間の踊り場に張り出しはなく、半鐘が吊るされている。高欄は見張台同様手摺が等辺山形鋼、垂直材が丸鋼製。
基部一節目の上部に、白く塗られた鉄板に手書きされた消防信号表が掲示されている。
（2017年8月訪問）
| 屋根 | 6角型 |
|---|---|
| 半鐘 | あり |
| 見張台 | 6角型 |
| 脚 | △型 |
