県道381号沿い、森蘭丸の生誕地とも言われる旧兼山町の古い町並みの中にある、兼山歴史民俗資料館の敷地内に建つ櫓。
円錐形の屋根は頂部に避雷針が設けられているだけで、特に風向計その他の装飾的な要素は見られない。見張台は円形で、欄干は四方向の一部のみ下端が円弧状に外側へ張り出したデザインになっている。
円形を中心としたシンプルな見張台とは対照的に、四本脚の部材は主材、水平材に太目の等辺山形鋼を多様した無骨なもので、水平材は山形鋼のL字が外側を向いている。斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したものだが、そのリングも一般的なものに比べてかなり厚みのあるものが用いられている。
基部の一節は、斜材が外向きの等辺山形鋼を用いて六方向から伸びてきている。
通りから見える方向に面して「火の用心」の看板が掲げられているため遠くからもよく目立つ。
(2015年2月訪問)
屋根 | ○型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | ○型 |
脚 | □型 |