県道70号沿い、国道41号から東へ進み黒川地区の中心部へ入る手前の小畑地区に建つ櫓。屋根は浅めで若干反りのついた四角形で、頂部には先端が三つ叉になった避雷針と、後ろ半分が欠落してしまった風向計を備えており、隅棟には蕨手がある。半鐘が屋根裏中心に吊るされている他、軒下にはサイレンも設置されている。
見張台は四角形で、高欄は手摺部、各角の垂直材、下部外縁が等辺山形鋼製、各角以外の垂直材と水平材は平鋼製。手摺の道路側の面には、ホース干し用のL字型のフックが設けられている。
脚は四本で、主材と水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。各節の接合は、水平材、斜材ともに主材に直接ボルトで結合されている。
梯子は一段で桁内設置。基部は四面ともハの字型に斜材が設けられており、やや上部には主材との間に水平方向に補剛が入れられている。梯子出入口となる道路に面した部分には、消防信号表が掲示されている。
(2018年5月訪問)
屋根 | □型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |