県道123号沿い、廿原地区の中心部に建つ櫓。屋根は三角錐型で避雷針や風向計、蕨手などの装飾は一切見られない。半鐘は見張台にはなく、中間部に吊るされている。
見張台は隅切りされた三角形で、高欄は手摺と下部外縁、辺の中央の垂直材1本が等辺山形鋼製、他の垂直材が丸鋼製。床版は平鋼を簀の子状にに並べたもの。梯子出入口のある辺を除く二辺にの手摺部分には、ホース干し用のL字フックが備えられている。
脚は三本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材が丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。下三節梯子のある面の斜材のみ平鋼をX字状に組んだものが用いられている。各部の接合はプレートにより、主材、水平材、斜材いずれも六角ボルトで結合されている。中間部分の水平材に等辺山形鋼製の梁が渡されており、半鐘はその梁から桁内に吊るされている。
基部は埋設された等辺山形鋼と櫓本体とをジョイントを介して丸頭ボルトと六角ボルトで結合している。梯子の部分のみ基礎が嵩上げされている。
(2021年5月訪問)
屋根 | △型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | △型 |
脚 | △型 |