東名高速道路 三ヶ日ジャンクションの南東1kmほど、市道沿いにある摩訶耶公民館の敷地内に建つ火の見櫓。屋根は大きく反りのついた四角形で、頂部には避雷針と風向計、屋根飾りが設けられており、半鐘は屋根裏中心部に吊るされている。
見張台は四角形で、高欄は外縁部が等辺山形鋼製で、中間にはUの字を垂直方向に線対象に配した形の装飾が施されている。
脚は四本で、主材、水平材は等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。各部の接合は主材への直接結合で、水平材とは六角ボルトで、斜材は主材に穿孔し外側から材を折り込み裏手で六角ナットを用いて締結する形態となっている。また、道路側の面は梯子を兼用しており、斜材の代わりに踏ざんを兼用した水平材が密に入れられている。
基部には扇型をした寄贈者銘板と長方形の製造銘板が掲示されており、寄贈者銘板には「寄贈者 河合良平殿 河合芳治殿 昭和35年9月」、製造銘板には「引佐群三ヶ日町 八樂鉄工所 電話二三八番」とそれぞれ記されている。
(2022年2月訪問)
屋根 | □型 |
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半鐘 | あり |
見張台 | □型 |
脚 | □型 |