国道345号から東へ入った旧道沿いの楢橋地区、地区の名前にもなっている楢橋というアールデコ調の古いコンクリート橋の傍らに建つ櫓。
屋根は浅い円錐形で、装飾は一切見られない。見張台は柱の外側にだけ設けられており、外付け梯子の出入口のみ開口した欄干に囲まれている。欄干は外枠が鋼管製で垂直材部分が平鋼製。半鐘は屋根下中央部に吊るされており、見張台高欄端部にあたる部分には、脚にホース干し用のロール状の滑車が取り付けられている。
脚は三本で、主材、水平材、斜材すべて等辺山形鋼で構成されている。斜材はZ字と逆Z字が交互に配置された形態。各節の締結は四角形のプレートでのリベット留めとなっている。
梯子は一段で外付け。見張台自体が脚の外側にあるため、梯子は櫓本体からやや離れた場所に取り付けられている。
基部の斜材は他の節と同様に斜めに渡された一本だけで応力を受けている。
※既に撤去済みです。
(2015年8月訪問)
屋根 | ○型 |
---|---|
半鐘 | あり |
見張台 | □型 |
脚 | △型 |