火の見櫓の来歴を示すものとしては、銘板(「火の見櫓の形態 - 銘板」のページ参照)が一般的だが、中には石碑を建立したものも散見される。規模の大小はあるものの、銘板と比べて設置にかかる費用や手間を考えると、それだけ石碑が設けられた火の見櫓は地域にとって重要な存在と認識されていたと言えるのではないだろうか。
また、かつて火の見櫓が存在したことを伝える記念碑的な石碑も存在する。こちらも、火の見櫓が町の中では重要な地位を占めており、その存在の証を後世に伝える価値のある大切なものと認識されていることの表れと言えよう。
ここでは、そのような全国各地の火の見櫓にまつわる「石碑」をご紹介する。