近年、明治期以降の日本の近代化を支えた工場などの設備や、機械、鉄道・港湾・発電所などの建造物をはじめとする遺構を、近代化遺産として評価、保存する動きが強まってきた。
その中で、近代防災体制の一翼を担ってきた火の見櫓もまた、単なる邪魔者として撤去されるのではなく、文化財としてその意義を評価し、末永く保存されるようになってきた。
この項では、数ある火の見櫓の中でも、国や自治体によって文化財に指定されている櫓や、残念ながら撤去は免れなかったが地域に於いて意義が認められ、その一部が保存されている櫓をご紹介する。
浅野川大橋詰の火の見櫓
石川県金沢市
[登録有形文化財]
前野町の火の見櫓
(各務原市消防団第一分団第二消防部第四班前野班)
岐阜県各務原市
[登録有形文化財]
山桜神社の火の見櫓
岐阜県高山市
[登録有形文化財]
竹田の火の見櫓
京都府京都市伏見区
[登録有形文化財]
京橋の火の見櫓
岡山県岡山市北区
[登録有形文化財]
黒石消防団第三分団屯所
青森県黒石市
[青森県重宝]
高輪消防署二本榎出張所
東京都港区
[東京都選定歴史的建造物]