路線バスは、鉄道の駅や役所、病院といった施設を基点として、道路伝いに各方面へとわずか数軒の集落にまで足を伸ばす。近年急速に路線廃止が進んでいるとはいえ、それでもやはり、人々の生活にきめ細かく入り込んでいる交通機関というのは、路線バスをおいて他には無いだろう。
そのためか、バス停留所の名称には、旧地名やすでに失われた施設の名称が残されている事例が多く、集落のランドマークともいえる火の見櫓もまた、「火の見下」、「○○火の見」などバス停の名称にその存在を記している例が多く見られる。ここでは、そのような全国各地の「火の見」バス停をご紹介する。