島県南相馬市原町区下高平寺前にある、鮮魚店に隣接した消防電詰所の裏手に建つ櫓の足下に建立された記念碑。
碑文は文頭に「総工費 金拾四萬八千円也 内 金五萬円市補助」と記されており、この火の見櫓の総工費と一部が補助金で賄われたことが分かる。以下、建造当時の区長や消防団長・団員の名簿が続き、「請負者 佐藤 武」と実際に工事を請け負った方の名前が記されている。末尾には「竣工 昭和三十一年四月十八日 贈碑 石工 館内俊雄」と記されており、櫓が1956(昭和31)年4月に竣工したこと、この石碑が恐らく近隣の石工の方によって寄贈されて事が伺える。
碑文は表面のみで、裏面には何も記されていない。