Nikon E990(COOLPIX990)
E900(COOLPIX900)を、長く使用していた。仲間内の集いのスナップ撮影などでE900は活躍をしていたのだが、メガピクセル初期の機種という事もあって最新機種と比べて見劣りする部分が増えていたのも事実だ。E900を使っている間に、コンシューマー向けデジタルカメラのCCDは300万画素超が一般的となり、私の愛用するクールピクスも、E910、E950、そしてE990へと進化していた。
そろそろ新しい物を…と思い始めた私は、ここでまた頭を悩ます事になった。E990は300万画素のCCD、5点測距、マルチ・スポットなど多用な測光モードに対応し、より銀塩ライクな操作性を実現していたのだが、価格は少し高め。それに比べて先代モデルとなるE950は、スペックの面で多少E990に劣るものの、実売価格はかなりこなれていて、E990の半額近い価格で購入する事が可能だった。
価格を取るか機能を取るか…。大いに悩んでいるうちに、何とE950より先に後継モデルである筈のE990が、ディスコンになってしまった。これはマズい。という訳で、気がついたらE990を手に家電量販店を後にしていた次第。またいつもの病気だ。
大柄のボディ、紫色のグリップはFの伝統を受け継いだ黒赤デザインのE950に比べて保守的なニコンファンからは不評なのだけれども、見慣れれば別に違和感は無いし、大きすぎると言われるグリップも、カメラをしっかりホールドするのには丁度良い。
これまではデジカメはスナップ・メモ専門と割り切っていたのだが、露光方式やフォーカスがここまでこちらの意向を反映できる様になれば作品撮影にも充分使用でき、実際試し撮りに訪れた海上の森では早速スイバル機のメリットを生かしたローアングル撮影で、満足行くキノコ写真を撮影する事もできた。さすがに今となってはスペック的に見劣りするとはいえ、当分の間はローアングル撮影など持ち味を生かした場面を中心に活躍することだろう。