京都市南部、近鉄京都線と京都市営地下鉄が乗り入れる竹田駅の南に立つ火の見櫓。
1923(大正12)年8月に設立された竹田村消防組第二支部の装備品として建設され、初期の鉄骨造の形態を残すものとして、2006(平成18)年3月に文化財登録された。
特徴的な黒い塗装はコールタール塗り。底の浅い屋根は木造で、全て金属で造られたものと一線を画している。
高さは12mほどで、さほど高くはない。なお、もともとこの場所にあったものではなく、保存にあたり現在の緑地内に移設されたようだ。
外見上の特徴は、何と言っても黒い塗装。コールタール塗りで、近くで観るとヒビ割れが多く発生しているのがわかる。
屋根は非常に浅く、木造となっている。半鐘は、屋根中心ではなく軒先に吊り下げられている。
脚は四本だが、正方形ではなく台形に組まれており、梯子のある一辺が狭くなっている。
斜材には等辺山形鋼が用いられており、交点をボルト締結するため背中合わせになっている。
説明プレートが櫓の前に立てられている。
基礎に埋め込まれた、「登録有形文化財」のプレート。
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