公民館、集会所などのコミュニティセンターは、その集落の人々が最も集まりやすい集落の中心的な場所に造られる。そのため、そこに火の見櫓や消防団詰所といった防災機能が設けられる例が多く見られる。また、温泉地では集会所に順ずる施設として共同浴場が機能しており、ここもまた自然と「人々の集う」場所となるため、公民館・集会所と同様に、敷地内に消防団詰め所や火の見櫓を併設することがある。
いずれの場合も、公共的な施設として合理的な立地を意識すると、おのずと似たような場所が選ばれるため、意識的にかそうでないかは分からないが一箇所に集約される事例が多くなっているものと思われる。
地域の集会センターの敷地内に設けられた例。おなじ敷地には老人クラブも設けられており、この地区の中心的に役割を担った場所であることがうかがえる。
※既に撤去済みです。
共同浴場前空き地への設置例。
写真では分かりづらいが、正面松の木の裏手には穂波温泉大湯共同浴場、その隣には公会堂が立てられており、穂波地区の拠点となっている。
共同浴場と集会所が一体となった施設への設置例。
周辺に温泉ホテルなど比較的高層の建築物も多いことからか、鉄筋二階建ての共同浴場屋上部分に火の見櫓が立てられていた。
※既に撤去済みです。