火の見櫓図鑑

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社寺の境内

 集落には、古来から地域の守り神として氏神が祀られた神社が中心的な場所に建立されている。神社は祭礼など信仰的行事をはじめとして集落の人々の集う交流の場所でもあった。また寺院も同様に、古くからの集落と密接な関わりを持つ場所として機能している。

 境内は時として祭礼の舞台に、子供の遊び場にも使われ、広い敷地には集会所などが設けられる事も多い。火の見櫓もまた、社寺の境内の持つ地域の中心的機能に合わせて建造されている例がよく見られる。

立地例

天神社の火の見

神社への設置例。
愛知県愛西市の天神社境内、本殿へ至る長い参道の途中に建てられている。

※既に撤去済みです。

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甲西町消防団第一分団第四部

寺院への設置例。
山梨県南アルプス市妙源寺の境内で、門を入ってすぐの場所に設置されており、外部からのアクセスも容易になっている。

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調布市消防団第二分団

寺院への設置例。
東京都調布市西光寺の境内で、旧甲州街道に面した門前の広場に分団詰所と共に櫓が設置されていた。

※既に撤去済みです。

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新発田市消防団第十二分団第六部

神社への設置例。
新潟県新発田市切梅神社の境内。かなり広い境内地を有しており、鳥居の傍らに消防団詰所、その後背に火の見櫓が建てられている。

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山桜神社の火の見

神社への設置例。
国指定登録有形文化財にもなっている岐阜県高山市山桜神社の境内に設けられた望楼。もともと山桜神社は高山城主を明暦の大火から救った名馬山桜を祀ったもので、火伏せの神として崇められていることから神社の境内にも火の見の望楼が設けられている。

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